WORDS

ことば

演目の文に出る語。五十音、時刻、場所、金の目安。

ことば 90 · 時刻 20 · 場所 42 · 個人のメモ

あ行

行灯 あんどん
座敷などに置く明かり。
一分 いちぶ
金の単位。一両の四分の一。
一文 いちもん
銭の小さな単位。安いものの目安。
一両 いちりょう
金の基本単位。下の「通貨」も参照。
居残り いのこり
遊郭などで勘定が払えず残されること。
位牌 いはい
死者の戒名などを記した牌。
色噺 いろばなし
廓や色恋を扱う噺。
隠居 いんきょ
家を譲った年配の男。長屋の相談役として出ることが多い。
隠居所 いんきょどころ
隠居の住まい。
受ける うける
高座で笑いが取れること。
回向 えこう
死者のために経を読むなど、功徳を回すこと。
江戸 えど
東京の古典落語の系統。時代の名ではない。
花魁 おいらん
遊郭の上位の遊女。
大旦那 おおだんな
商家などの主人。旦那の上。
大家 おおや
長屋の家主。
オチ おち
このサイトでは、なぜ落ちるかの短い説明。サゲの直前。世間の「オチ」=サゲと意味がずれることがある。
落ち おち
噺の着地。世間ではサゲと同義に使われることも多い。
お百度 おひゃくど
祈願のため、社寺の間を百度歩くこと。

か行

駕籠 かご
人を乗せて運ぶ箱型の乗り物。
家督 かとく
家の跡目。
上方 かみがた
関西の古典落語の系統。時代の名ではない。
禿 かむろ
遊郭で花魁につく少女。
かん
銭のまとまった単位(千文を一貫とする見方など)。
勘当 かんどう
親が子を家から追い、縁を切ること。
木戸 きど
寄席などの入り口。
木戸銭 きどせん
寄席などの入場料。
木場 きば
材木を扱う場。深川など。
金子 きんす
お金。
熊五郎 くまごろう
乱暴・無骨な男の型の名。
くるわ
遊郭の区画。
見台 けんだい
寄席の客席側の呼び方。
こう
信心や無尽などの集まり。
高座 こうざ
噺家が座る演台。
講釈場 こうしゃくば
講談をかける場。
口上 こうじょう
前置きの言葉。場を説明する言い回し。
滑稽噺 こっけいばなし
笑いを主にした噺。
小判 こばん
楕円の金貨。両の目安になる。
権助 ごんすけ
下男・下働きの男の名に多い。

さ行

賽銭 さいせん
社寺に納める金。
サゲ さげ
落ちが来る一言や瞬間。ネタバレ扉のいちばん下。高座と同じく、ここで締める。
桟敷 さじき
見台の座席。やや格のある席。
座頭 ざとう
目の不自由な芸能者などの称。
質草 しちぐさ
質に入れる品。
芝居噺 しばいばなし
芝居の型や科白を絡めた噺。
妾宅 しょうたく
妾を置いた家。
真打 しんうち
番組の締めを任される位。
新造 しんぞう
遊郭の若い遊女。花魁の手前。
地口 じぐち
言葉の洒落。音の引っかけ。
襦袢 じゅばん
着物の下に着る肌着。
甚兵衛 じんべえ
夏の上着。人名にも。
科白 せりふ
芝居のせりふ。
ぜに
銅銭など。両より細かい金。
前座 ぜんざ
寄席の序盤を務める若い噺家。

た行

太鼓持 たいこもち
幇間。
旦那 だんな
商家の主。夫。店の主人。
銚子 ちょうし
酒を注ぐ器。
提灯 ちょうちん
持ち歩く明かり。
猪口 ちょく
酒を飲む小さな杯。
手代 てだい
商家の使用人。丁稚の上。
丁稚 でっち
商家に住み込みの子ども・若者。
賭場 とば
博打の場。
土間 どま
家や店の土足の空間。

な行

長屋 ながや
一棟を区切った借家の並び。
二枚目 にまいめ
美男役の型。
人情噺 にんじょうばなし
情けや義理を主にした噺。
人足 にんそく
力仕事をする男。
暖簾 のれん
店先の布。暖簾分けは支店を出すこと。

は行

八五郎 はちごろう
気の短い男の型の名。
半纏 はんてん
短い上着。仕事着にも。
番頭 ばんとう
店の切り盛り役。主人の次。
火鉢 ひばち
炭火を入れる暖房。
二ツ目 ふたつめ
前座と真打のあいだの位。
符牒 ふちょう
業界の隠語。符丁。
船宿 ふなやど
船を出す宿。遊里への船など。
奉行 ぶぎょう
町奉行など、裁きや行政の役。
奉行所 ぶぎょうしょ
奉行の役所。裁きの場。
へっつい へっつい
かまど。台所の竈。
幇間 ほうかん
座敷を盛り上げる男。太鼓持。

ま行

まくら まくら
本題の前の、話し。
升酒 ますざけ
升で出す酒。
見得 みえ
芝居で形を決めて止めること。
無尽 むじん
講で金を融通し合う仕組み。
胸算用 むなざんよう
頭の中の勘定。見込み。
元結 もとゆい
髪を結ぶ糸や紙。『文七元結』の元結。

や行

遊郭 ゆうかく
公認の遊里。廓。
吉原 よしわら
江戸の遊郭。
寄席 よせ
落語や色物をかける小屋。
与太郎 よたろう
間抜け役の型。与太郎噺の主人公。

ら行

りょう
金の単位。下の「通貨」も参照。

わ行

若旦那 わかだんな
商家の跡取り息子。

時刻

江戸の時法と、噺によく出る言い方。だいたいのイメージ。

明け六つ あけむつ
夜明け頃。いまの朝六時前後のイメージ。
一刻 いっこく
時間の単位。およそ二時間。
五つ いつつ
江戸時代の時刻の一つ。
丑の刻 うしのこく
深夜の刻。
丑三つ時 うしみつどき
深夜。およそ午前二時前後。怪談にも出やすい。
卯の刻 うのこく
朝の刻。
午の刻 うまのこく
昼前後の刻。
大引け おおびけ
遊郭などで夜の部が終わる頃。
暮れ六つ くれむつ
日暮れ頃。いまの夕方六時前後のイメージ。
九つ ここのつ
江戸時代の時刻の一つ。昼と夜で位置が違う。
申の刻 さるのこく
夕方前の刻。
時の鐘 ときのかね
時刻を知らせる鐘。
寅の刻 とらのこく
明け方前の刻。
七つ ななつ
江戸時代の時刻の一つ。
子の刻 ねのこく
夜中の刻。十二支の時刻。
半刻 はんこく
一刻の半分。およそ一時間。
未の刻 ひつじのこく
午後の刻。
六つ むつ
夜明け・日暮れの六つ。明け六つ・暮れ六つ。
八つ やつ
江戸時代の時刻の一つ。
四つ よつ
江戸時代の時刻の一つ。

場所

地名と、場の呼び方。

浅草 あさくさ
江戸の町。寺社や盛り場。
稲荷 いなり
稲荷社。きつねと結びつけられることも。
隠居所 いんきょどころ
隠居の住まい。
上野 うえの
山と寺社の界隈。
大坂 おおさか
上方の町。いまの大阪。
神奈川宿 かながわしゅく
東海道の宿。
神田 かんだ
江戸の町。
木場 きば
材木を扱う場。深川など。
蔵前 くらまえ
米蔵のあった界隈。
くるわ
遊郭の区画。
稽古場 けいこば
芸を習う場。
講釈場 こうしゃくば
講談をかける場。
座敷 ざしき
客を通す部屋。宴の場。
品川 しながわ
東海道の宿場。遊里としても知られる。
品川宿 しながわしゅく
東海道の宿。
芝居小屋 しばいごや
芝居を打つ小屋。
商家 しょうか
商売の家。店を構える家。
妾宅 しょうたく
妾を置いた家。
千住 せんじゅ
奥州街道の宿。
船場 せんば
大坂の商家の町。
つくだ
佃島など、川口の地。
東海道 とうかいどう
江戸と京を結ぶ街道。
賭場 とば
博打の場。
土蔵 どぞう
耐火の倉。
土間 どま
家や店の土足の空間。
内藤新宿 ないとうしんじゅく
甲州街道の宿。いまの新宿の前身の一つ。
長屋 ながや
一棟を区切った借家の並び。
日本橋 にほんばし
江戸の中心の橋と界隈。
根岸 ねぎし
下町の地名。
箱根 はこね
東海道の難所。関所。
深川 ふかがわ
江戸の下町。木場など。
船宿 ふなやど
船を出す宿。
奉行所 ぶぎょうしょ
奉行の役所。裁きの場。
武家 ぶけ
侍の家。
本所 ほんじょ
隅田川東の町。
向島 むこうじま
隅田川沿い。花見の地としても。
目黒 めぐろ
郊外の地。『目黒のさんま』。
屋敷 やしき
大きな住まい。侍や裕福な家。
遊郭 ゆうかく
公認の遊里。
吉原 よしわら
江戸の遊郭。
両国 りょうごく
隅田川沿い。橋や火消しの界隈。
料理茶屋 りょうりぢゃや
料理を出す茶屋。宴の場。

通貨

目安。厳密な換算表ではない。

金の基本単位。目安として現代の数万円〜十数万円程度とされることが多い(米価や物価の見方で幅が大きい)。
金の単位。四分で一両。一両の四分の一。
金の単位。十六朱で一両。一分の四分の一。
銭の小さな単位。一文は現代の数円〜数十円程度のイメージで語られることが多い。
貫文
銭をまとめた言い方。千文を一貫とする見方がある。
小判
楕円の金貨。一両の目安として扱われることが多い。
百両
大金。一両を数万円と見ても数百万〜一千万円前後のイメージになる計算もある。
千両
莫大な金。演目では「ありえない額」として効くことが多い。
換算について
いつの・何の値段で見るかで数字は大きく変わる。ここは理解のための目安で、厳密な換算表ではない。