← もどる
かさご
A滑稽噺江戸家友人間抜オチ
待ったをめぐって絶交した碁敵が、雨の日、互いの軒先をうろつく。
雨の午後。軒から見える碁盤。通りを往復する、笠の影。
「へぼ」と呼びかけるまでの、意地の張り合い。
碁に夢中で、笠を脱ぐことまで忘れていた。盤の水滴は雨漏りではなく、笠から落ちた雨だった。
「お前さん、笠被りっぱなしだ」。