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こび茶

こびちゃ

別名 · 鯉津栄之助 · こいちゃえいのすけ · こいつええ

滑稽噺上方・江戸地口

殿の前で禁句を口にした家臣が、名前の由来を説明する。

情景

殿の間。家臣が順番に名前を言い換え、禁句の由来を説明する。

登場人物

あらすじ

  1. 殿が、家中で『こいつはいい』と卑しい言葉を使う者がいると問う。
  2. 家臣が、仕官を願う鯉津栄之助の名を挙げる。
  3. 『鯉津栄之助』『鯉津栄』『こいつええ』——噂が音を削ったと釈明する。
  4. 殿が、納得の声を口にする——。

みどころ

聴くとき

釈明のあとの、殿の息。

結末

  1. 殿「うーむ、こいつはいい」。
  2. 戒めた言葉を、自分の口で再生する。
  3. 裁きが、題名の音を実演する。

オチ

禁句「こいつはいい」の釈明のあと、裁く側が同じ言葉を口にする。

サゲ

「うーむ、こいつはいい」

上方『鯉津栄之助』。江戸題は『こび茶』。道中噺に組み込む型あり。 上方『鯉津栄之助』は人名圧縮(鯉津→こいつええ)。江戸『こび茶』は「こび茶はいい」の染めの釈明。本線は裁く側の復唱。

ほかに