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鹿政談

しかせいだん

別名 · 春日の鹿 · 鹿ころし

裁き上方・江戸奈良白洲地口

奈良の豆腐屋・与兵衛が、おからを食う獣を野良犬と思って薪を投げる。

情景

奈良三条横町の豆腐屋。おからを食う獣、白洲、与兵衛を救おうとする奉行。

登場人物

あらすじ

  1. 奈良の鹿は神獣で、過失で命を奪っても死罪とされる。
  2. 豆腐屋の与兵衛は、おからを食う獣を野良犬と思い薪を投げ、鹿を死なせてしまう。
  3. 奉行所で根岸は犬だったという方便を示すが、誠実な与兵衛は鹿だと譲らない。
  4. 角がないから犬という方便も、与力が春先の落角を指摘して妨げる。

みどころ

聴くとき

与兵衛が犬だという方便にも、鹿を傷つけたと正直に答えるところ。

結末

  1. 根岸が鹿の餌料横領を仄めかし、与力が訴状を下ろす。
  2. 「斬らず(きらず)にやる」——おからと同音。
  3. 与兵衛「マメで帰る」——豆腐の豆。

オチ

「斬らず(きらず)」と「マメ」で、死罪の政談が豆腐屋の商売言葉になる。

サゲ

「マメで帰る」

別題は「春日の鹿」「鹿ころし」。奉行名には演者差があり、根岸は六代目圓生の設定、上方には松野・松本・曲渕・川路などの型がある。

ほかに