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泣き塩

なきしお

別名 · 泣塩

滑稽噺上方・江戸往来どんでん返しほろ苦

読めない手紙を手にした家族が、通りがかった侍へ読んでほしいと頼む。

情景

往来の辻。塩売りの籠。開かれた文。白い塩の粒。

登場人物

あらすじ

  1. お花が侍に故郷の手紙を頼む。侍が泣き、母の急変と思いお花も泣く。
  2. 焼き塩売りが若い男女の心中と誤解し、諭して泣く。
  3. 野次馬も集まり、知り合いが文を読み直す。
  4. 中身は——。

みどころ

聴くとき

吉報のあと、まだ濡れている侍の目。

結末

  1. 母は全快、許婚の独立と嫁入りのめでたい知らせだった。
  2. お花は喜ぶが、侍はまだ泣く——字が読めぬ己の悲しさ。
  3. 思い違いの塩売りも、涙の筋が違うまま場に残る。

オチ

悲報の演技が吉報。侍の涙は無筆の情けなさ。塩売りは題の売り声で締める。

サゲ

「泣ァきィ塩ォォォ……」

上方から江戸へ。塩売りの一言は演者差。本線は無筆の侍。 上方に「ええ機会(しお)やと思うて」型あり。江戸本線は焼き塩売りの売り声落ち。

ほかに