かじかざわにせきめ
別名 · 鰍沢雪の酒宴 · 月の輪お熊 · 晦日の月の輪
鰍沢の一軒家に、身延帰りの旅人が再び立ち寄る。
鰍沢の雪。囲炉裏。卵酒の湯気。廊下の、足音。
伝三郎が冷めた卵酒を煽る前後。商人の、聞く耳。
後家お花の正体はお熊、鉄砲は生きていた伝三郎。幽霊と先の商人に追い詰められ、谷へ落ちる。落ちのなさが後家に重なる。
「南無三、二人ははるかの谷へ」——「不釣り合わせなところが後家でございます」
『鰍沢』の二席目・続編系統。親カード『鰍沢』あり。 続編『二席目』として続ける型あり。 黙阿弥作の続編。別題『晦日の月の輪』。一席目の卵酒落ちと混同しない。本線は谷落ち+後家の地口。