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しじみ売り

しじみうり

別名 · 蜆売り

人情噺江戸・上方船宿親子人情の決着ほろ苦

蜆売りの子どもが、船宿で大人の話を聞く。

情景

汐留の船宿。酒の残り香。かごの蜆と、子どもの細い指。

登場人物

あらすじ

  1. 博奕に負けた親分の前に、蜆売りの子が来る。
  2. 母と姉が病。姉は若旦那と箱根へ落ち延び、賭け碁で潰れたと語る。
  3. 三十両を恵んだ男——その噂が親分の胸に刺さる。
  4. 親分は蜆を買い上げ、三分の金を渡す——。

みどころ

聴くとき

子の語り。親分がどこで息を止めるか。

結末

  1. 恵んだ男は次郎吉自身。不浄の金で若旦那は囚われ、姉は倒れた。
  2. 前科者の自首を利用し、若旦那を救い出す。
  3. 蜆を買い切り、金を残す——気づかぬふりが、詫びの形。

オチ

三十両を恵んだ男が目の前の親分だとわかる。蜆を買い上げ、のちに若旦那を救い出す。

サゲ

蜆を買い上げて金を渡す。

講談『鼠小僧』系。江戸本線は蜆の買い上げと若旦那の救出。上方には『親のシジメ』『身がシジミ』など地口型もある。

ほかに