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鼠穴

ねずみあな

人情噺江戸・上方兄弟地口ほろ苦

放蕩で身上を失った竹次郎は、江戸で商う兄から三文だけを渡される。

情景

江戸の店。三文の銭。蔵の鼠穴。夜の半鐘の遠い音。

登場人物

あらすじ

  1. 放蕩で財産を溶かし、弟・竹次郎が江戸の兄を頼る。
  2. 兄は雇わず三文を渡し、自分で商売しろと言う。
  3. さんだわらから銭差しを作り、やがて蔵を建てるほどになる。
  4. 借りた三文を返しに行き、蔵の鼠穴が気になる——。

みどころ

聴くとき

竹次郎が最初に借りた三文を兄へ返しに行くところ。

結末

  1. 火事で焼け、娘を売り、金をすり取られ、自殺を図る——と辿る。
  2. 揺り起こされ、今の顛末が夢だったと知る。
  3. 兄は「夢は土蔵(五臓)の疲れ」と声をかける。

オチ

栄達と破滅が夢。土蔵と五臓の掛けで、心労が蔵になる。

サゲ

「夢は土蔵(五臓)の疲れ」

上方の人情噺を三代目圓馬が東京へ持ち込んだ。圓生・談志系に伝わる夢落ちの型を本文の基準にする。志の輔には火事の夢を「燃え栄える」と返す型がある。

ほかに