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平林

ひらばやし

別名 · 字ちがい · 名ちがい

滑稽噺江戸・上方往来主従地口

宛名の『平林』が読めない下男。聞く相手ごとに読み方が増えていく。

情景

使いで出た道。宛名の紙。子どもの後をつく、奇妙な節。

登場人物

あらすじ

  1. 間の抜けた下男が、平林という医者へ手紙を届ける。
  2. 途中で行先を忘れ、宛名を通行人に見せる。
  3. 「タイラバヤシ」「ヒラリン」「一八十のモクモク」——読みが分裂する。
  4. 全部唱えながら歩くと、子どもが後をつく——。

みどころ

聴くとき

四つの読みを一息で唱えるところ。言葉が囃子に変わっていく。

結末

  1. 警官に気違いかと問われる。
  2. 下男は首を振る。
  3. 「いや、字違い」。

オチ

宛名の読みを次々に聞き、全部唱えて歩く下男。警官に「気違いか」と問われ「字違い」——一音差。

サゲ

「いや、字違い」。

前座噺。別題に『字ちがい』『名ちがい』があり、上方では『字ちがい』が一般的。読みの並べ方には演者差がある。

ほかに