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近江八景

おうみはっけい

色噺上方・江戸地口

遊女との約束に悩む男が、友人と易者を訪ねる。

情景

友人宅の畳。易者の筮竹。文の、長い音読。見料の、手。

登場人物

あらすじ

  1. 男が友人宅へ飛び込み、遊女と夫婦約束をした、本心が知りたいと訴える。
  2. 友人は別の男がいる、お前の顔では無理だ、と告げる。男は易者へ。
  3. 易者はよい卦のあと変爻を示し、来ても逃げられる、諦めろと言う。
  4. 男は八景も見られるだろうと文を渡し、近江八景を織った恋文が音読される——。

みどころ

聴くとき

文の解釈が否へ傾く過程。見料を求める声。

結末

  1. 男は本気の文だと胸を張るが、易者は八景の地名を、会わず・逃げ・濡れの否に読み替える。
  2. 見料を求めると——
  3. 「八景に膳所(ぜぜ=銭)はいらない」。

オチ

見料の「ぜぜ(銭)」を、近江八景に入らない「膳所」で断る。

サゲ

「近江八景に膳所(ぜぜ)はない」

上方発。遊女名・廓は演者差。本線は八景文と膳所。 易者が見料を求め、男が膳所で返す本線。八景地名の読み替えが本体、サゲは膳所=ぜぜ。

ほかに