← もどる

紙入れ

かみいれ

A色噺江戸商家男女皮肉

貸本屋が、おかみの誘いに乗る。忘れた紙入れに、手紙が入っている。

情景

商家の裏口。酒の匂い。革の紙入れと、旦那の足音。

登場人物

あらすじ

  1. 貸本屋の新吉が、出入りの商家のおかみに惚れられ、手紙で呼ばれる。
  2. 旦那への義理を思いながらも行き、酒と誘惑。
  3. 旦那が急に帰り、裏口から逃げる。紙入れを忘れる。
  4. 中には手紙。翌朝、様子を探りに同じ家へ——。

みどころ

聴くとき

紙入れの話をしたあとの、旦那とおかみの声。

結末

  1. 新吉が「ある家のおかみに……紙入れを忘れて」と語る。
  2. 旦那は他人事として気遣い、おかみも「抜け目のない女なら隠す」と安堵させる。
  3. 旦那「女房を取られる馬鹿は、そこまで気がつかねえ」。

オチ

忘れた紙入れの話を、当の旦那が他人事で聞く。馬鹿の定義が、本人の口から出る。

サゲ

「女房を取られる馬鹿は、そこまで気がつかねえ」。

上方では「こんな顔しとるやろ」など、サゲが異なる。

ほかに