← もどる

匙加減

さじかげん

裁き江戸・上方茶屋奉行所恋愛裁きの一文

勘当された医者の若旦那が、身を立て直した村からかつての女郎を訪ねる。

情景

村の診察。茶屋の奥。白洲で争われる、薬料の数字。

登場人物

あらすじ

  1. 医者の家系の若旦那が遊郭に溺れ、勘当される。
  2. 過ちを悔い、住み着いた村で医師として大成する。
  3. かつて婚礼まで約した女郎を思い出し、一度だけ会いに行く。
  4. 身請けや証文をめぐり、争いが裁きの場へ——。

みどころ

聴くとき

「薬は医者のさじ加減」——奉行の声。

結末

  1. 表面上は証文側を認めつつ、治療の薬料・手当てを巨額と算段する。
  2. 示談で女は残り、細かい勘定まで取り返す型もある。
  3. 医の匙が、裁きの匙になる——「匙加減」。

オチ

治療の匙と裁きの匙を重ねる。薬料の巨額が、示談へ追い込む。

サゲ

「みんなが、すくわれた」

上方型と江戸政談型あり。材料は薄いが本線は更生と再会の裁き。

ほかに