← もどる

質屋庫

しちやぐら

別名 · 質屋蔵

滑稽噺江戸・上方正体怖い

質屋の三番蔵に、夜ごと誰かがいるという噂が立つ。

情景

質屋の三番蔵。夜の鍵。埃と、誰かが置いたような音。

登場人物

あらすじ

  1. 質屋の蔵に毎夜何かが出る、と噂が立つ。
  2. 大旦那は番頭らに、真偽を確かめろと命じる。
  3. 番頭らが蔵を見張ると、質草の掛軸から菅原道真が抜け出す。
  4. 道真は『これ以上利上げをせぬように。私もまた流されそうだ』と告げる。

みどころ

聴くとき

鍵の音。誰も一歩を踏み出せない間。

結末

  1. 掛軸の天神・菅原道真が蔵から現れ、利上げをやめるよう頼む。
  2. 道真の左遷と質流れを重ねた『また流されそうだ』が、蔵の怪異を言葉遊びに返す。

オチ

質流れの掛軸から出た菅原道真が、左遷の『流される』と掛けて『私もまた流されそうだ』と利上げを止めさせる。

サゲ

「また流されそうだ」——「利上げをせよ」

質屋蔵とも。正体(猫・人目を忍ぶ者等)は演者差。 別名『質屋蔵』。途中で質物の精が身の上を語る型あり。現行は天神の掛軸本線。

ほかに