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竹の水仙

たけのすいせん

別名 · 甚五郎

人情噺江戸三島宿考え

旅費のない左甚五郎が、宿屋で竹を使った細工を頼まれる。

情景

三島宿の長い滞在。切った竹。つぼみが開く朝。

登場人物

あらすじ

  1. 甚五郎が三島宿に逗留し、旅費が尽きて十日を越える。
  2. 毛利家の大膳が泊まると知り、竹に水仙を彫って主人に渡す。
  3. 外に置かれた竹のつぼみが花を開き、殿が目を留める。
  4. 百両なら売ると答え、殿は左甚五郎と見抜いて払う——。

みどころ

聴くとき

半額を宿に渡したあとの、主人の声。

結末

  1. 甚五郎は百両の半額を宿賃に払い、「明日出発する」と告げる。
  2. 主人は喜んで引き止める——もう少し逗留をと勧める。
  3. 払えるとわかった客は、急に長くいてよい客になる。

オチ

催促していた宿が、金が払えると分かると逗留を勧める。水仙が宿賃になる。

サゲ

「もう少し逗留なさってもよろしゅうございましょう」

一言のサゲはないとする資料がある。水仙の値段は百両型・二百両型があり、『三井の大黒』へつなぐ演じ方もある。本線は、宿代を払えると分かった主人の手のひら返し。

ほかに