はながほしい
別名 · 鼻がほしい · 口惜しい · 鼻の仇討ち
鼻を失った浪人が、手習いの家で顔を隠して暮らす。
手習いの家。人目を避ける道。馬子との、応酬。
言い返されたあとの、悔しさの一言。
悔しさの「口惜しい」が、鼻の抜けた発音で「鼻ほしい」と聞こえる。本音と欠落が一声に重なる。
「口惜しい」——「鼻ほしい」
別題『口惜しい』。笑い切れない後味の小品。 題は『鼻ほしい』(花が欲しいではない)。別題『口惜しい』『鼻の仇討ち』。馬子が「口おしいか、鼻がほしい」と返す型あり。本線は発音のずれ。