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松曳き

まつひき

別名 · 粗忽大名 · 主従の粗忽

滑稽噺江戸屋敷主従粗忽

江戸屋敷の殿様が、大切な赤松の植え替えを家老に相談する。

情景

江戸屋敷の庭。御〜たてまつる植木屋。早馬の書状。

登場人物

あらすじ

  1. 殿が先代の赤松を池端へ移したいと、三太夫に相談する。
  2. 植木屋を呼び、殿の前では御〜たてまつれと厳命——言葉が通じない。
  3. それでも植え替えは決まり、無礼講の酒宴。国元から早馬。
  4. 「御殿様姉上様、御死去」——読み飛ばした訃報が場を揺する。

みどころ

聴くとき

切腹の覚悟のあと、殿が思い直す間。

結末

  1. 実は名宛人の三太夫の姉が亡くなった書状だと判明する。
  2. 誤報で切腹を命じ、再び止め——殿が言う。
  3. 「よう考えてみれば、余に姉はなかった」。

オチ

主従の思い違いが重なり、最後は存在しない姉で収まる。命より、記憶の欠落。

サゲ

「よう考えてみれば、余に姉はなかった」。

粗忽噺の代表。植木屋のくすぐりが長い型あり。 談志は存在しない姉を悲しむ描写を厚くする型。

ほかに