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めぐろのさんま
S滑稽噺江戸屋敷郊外主従知ったかぶりの破綻
郊外の火で覚えた味。屋敷の丁寧が、それを壊す。
秋の郊外。炭火と脂。帰ってからの座敷は、銀と器の冷たさ。
炭火のさんまに驚く殿の声と、屋敷で待つ二度目の一口。
殿は、炭火と空腹でうまかったさんまを目黒の名物だと思い込む。脂と骨を抜いた屋敷の一皿は、かえって味を失う。
「さんまは目黒に限る」。