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時そば

ときそば

別名 · 時うどん

S滑稽噺江戸・上方屋台間抜け

冬の蕎麦屋台。時を尋ねる声が、勘定の拍子へ紛れ込む。

情景

湯気の向こうの屋台。十六文の銭と、夜更けを告げる声。

登場人物

あらすじ

  1. 冬の深夜、男が屋台の蕎麦を食べ、看板や器、汁、麺、ちくわを次々に褒める。
  2. 代金は十六文。男は蕎麦屋の手に一文銭を一枚ずつ数えて置く。
  3. 途中で時刻を尋ね、答えを聞くと、そのまま数え終えて立ち去る。
  4. その手口に気づいた別の男が、翌晩、自分も同じことを試そうとする。

みどころ

聴くとき

銭を数える声へ、「今なんどきだい」が入る一拍。

結末

  1. 最初の客は八文まで数え、『今なんどきだい』と聞く。蕎麦屋が『九つ』と答えると、十から十六まで続け、十五文しか払わずに去る。
  2. 翌晩、まねる男も八文まで数えて時刻を尋ねるが、まだ早く、蕎麦屋は『四つ』と答える。
  3. 男は五から十六まで数え直したため、合計二十文を払い、四文損する。

オチ

最初の男は時刻の『九つ』を九枚目の銭として使い、一文をごまかす。まねた男は早く来すぎて『四つ』と答えられ、八枚のあとを五から数えたため四文多く払う。

サゲ

「へい、四つで」「五つ、六つ、七つ……」

三代目柳家小さんが上方の『時うどん』を江戸噺へ移したとされる。上方型では二人の所持金が十五文しかなく、一人が時刻を使って一文ごまかすなど、導入や人物構成に違いがある。

ほかに