← もどる

蕎麦の殿様

そばのとのさま

別名 · そば殿 · お蕎麦の殿様

滑稽噺江戸主従地口

蕎麦打ちを覚えた殿様が、家来を集めて試食を始める。

情景

城の座敷。殿が打った蕎麦を前に、家来たちは顔を引きつらせる。

登場人物

あらすじ

  1. 若い殿が饗応の蕎麦打ち実演に感心し、自ら打ち始める。
  2. 出来はヘドロ。家来は無理に食べ、夜中トイレに通う。
  3. 翌日も振る舞い——「昨日より不出来じゃ。我慢して食せ」。
  4. たまりかねた一人が、切腹を願う——。

みどころ

聴くとき

「食えない」の訴えに対する、殿の一言。

結末

  1. 家来が「これ以上そばを下されるなら切腹を」と訴える。
  2. 短い型では、殿が『食えない』を聞き違え、『そのような不届きものは、手打ちに致す』と言う。
  3. 手打ち蕎麦と手討ちを重ねる地口で切る。

オチ

家来の『蕎麦を食べられない』という訴えを、殿が不届きと受け取り、蕎麦の『手打ち』を刑罰の『手討ち』に重ねる。

サゲ

「そのような不届きものは、手打ちに致す!!」

切腹願いと『手打ち』で切る短い型がある。一方、圓生系には精進料理の話へ移って終える型もあり、固定した一言サゲではない。

ほかに