← もどる

景清

かげきよ

別名 · 入れ眼の景清 · めくら景清

人情噺上方・江戸工房親子一言落ちほろ苦

失明して仕事を失った目貫師・定次郎は、母のために清水寺へ百日参りをする。

情景

京の工房。石段の湿り。満願の鐘と、雷の匂い。

登場人物

あらすじ

  1. 腕利きの目貫師・定次郎が失明し、仕事も光も失う。
  2. 以前の願掛けでは女と酒で失敗していた。
  3. 甚兵衛に勧められ、景清が目を奉納した清水へ百日参り。
  4. 満願の日も開かず、恨み言——雷雨の中ではぐれ——。

みどころ

聴くとき

雷雨の中で甚兵衛とはぐれ、定次郎が一人で杖を探すところ。

結末

  1. 観音が現れ、景清の目を貸し与える。定次郎、開眼する。
  2. 喜びのあまり、元の自分の目まで持ち帰ろうとする。
  3. 「下取りの眼は置いて行け」——奇跡が、商売口調になる。

オチ

景清の目を借りて開眼した定次郎が、足元の自分の目まで持ち帰ろうとする。観音が下取りで止める。

サゲ

「下取りの眼は置いて行け」

『下取りの眼』は四代目桂米團治の考案。本来は景清の魂まで乗り移り『眼が違った』で落とす続きがあり、開眼で切る人情噺の型もある。江戸では参詣先が変わる。

ほかに