← もどる

堪忍袋

かんにんぶくろ

滑稽噺江戸長屋夫婦比喩の現実化

腹を立てないと決めた町内の男たちが、不平を袋へ詰めることにする。

情景

長屋。夫婦や隣人が、不満をためるための『堪忍袋』を囲む。

登場人物

あらすじ

  1. 夫婦げんかの仲裁から、気に食わぬことを袋に話せと勧められる。
  2. 妻が「堪忍袋」を縫い、夫はそこに不平をぶちまけてから笑う。
  3. 妻も隣人も同じ袋に不満を預け、対面では笑顔になる。
  4. その夜、酔った大工が仲間の悪口を袋へ——。

みどころ

聴くとき

緒の切れる音。あふれ出す声。

結末

  1. 大工の勢いが袋の緒を切る。
  2. 溜めていた悪口が一気にこぼれる。
  3. 不満をためるはずの袋が破れ、長屋じゅうに悪口があふれ出す。

オチ

『堪忍袋の緒が切れる』という慣用句を、本物の袋で見せる。

サゲ

袋の緒が切れ、ため込んだ悪口が一斉にあふれ出す。

益田太郎冠者が初代圓左のために書いた新作。原作には、袋が破れたあと亭主が大工を張り倒して『堪忍袋の緒が切れた』と落とす型もある。

ほかに