← もどる

看板のピン

かんばんのぴん

別名 · 看板の一

滑稽噺江戸・上方賭場仕込み

退屈した博徒の賭場に親分が現れ、壺ざるを振って胴を取る。

情景

薄暗い賭場。壺ざるの音、畳に転がる白い賽、親分の何気ない口上。

登場人物

あらすじ

  1. 賽の由来を語ったあと、小さな賭場に親分が胴へ入る。
  2. 壺ざるの外に一の目が出た賽が転がり、博徒たちは一斉にそこへ賭ける。
  3. 親分は気づかないふりをして、全員の掛け金がそろうのを待つ。
  4. やがて外の賽を片付け、壺の中には本当の賽があると言う。

みどころ

聴くとき

外に出た一の目を見て、博徒があり金を張るところ。

結末

  1. 親分は外の賽を「看板のピン」と片付け、壺の中の本当の賽は五だと当てる。
  2. 掛け金を返し、どんな汚い手を使われるか分からないから博奕をやめろと戒めて去る。
  3. 真似した男は同じように壺を開けるが、「中もピンだ」と言われる。

オチ

親分の「看板のピン」を形だけ真似た男は、壺の中の賽まで一にしてしまい、「中もピンだ」とばらされる。

サゲ

「中もピンだ」

別表記は「看板の一」。『狸賽』のマクラに使う演者もいる。親分が見立てる目を六に替え、真似役を与太郎にする型、親分を年配の元博徒にする型がある。

ほかに