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狸賽

たぬきのさい

別名 · たぬ賽 · 狸の賽

滑稽噺江戸・上方賭場地口

博奕打ちは助けた子狸を連れ、賽の代わりに使ってひと儲けしようとする。

情景

夜の戸口。賭場の畳。サイコロの目。笏を持った、小さな影。

登場人物

あらすじ

  1. 子どもの悪戯から狸を助けた男の元へ、夜、恩返しに狸が来る。
  2. 博打好きの男は、賽に化けて望む目を出せと頼む。狸は引き受ける。
  3. 賭場で親の番になると賽をすり替え、振る前に数字を言うとその目が出る。
  4. 連中が怪しみ、「数字を言わず黙って勝負しろ」と命じる——。

みどころ

聴くとき

衣冠を見たあとの一言。

結末

  1. 五の目が欲しく、「次は梅鉢だ、天神様だよ」と口にする。
  2. 衣冠を着て笏を持った狸が、そこに控える。
  3. 梅鉢=天神——言葉どおりの化け方。

オチ

数字を言わず五を出すため「梅鉢/天神」と呼ぶ。賽に化けた狸が、言葉どおり天神の姿で出る。

サゲ

「次は梅鉢だ、天神様だよ」——衣冠・笏の狸

原話は梅に鶯型も。『狸の札』等に続ける型あり。 別名『狸の賽』を統合(表記ゆれ)。 別名『狸の賽』。加賀様のご紋を添える型あり。五の目=梅鉢紋=天神の本線は共通。

ほかに