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嘘つき弥次郎

うそつきやじろう

別名 · うそつき弥次郎 · 弥次郎

滑稽噺江戸地口

武者修行の土産話を、弥次郎が最後までほらで押し通す。

情景

隠居の縁側。茶。弥次郎の、止まらない口。

登場人物

あらすじ

  1. 弥次郎が武者修行の土産話を持って現れる。
  2. 北海道では挨拶も火事も凍る——焼ウシに水、モーやだ。
  3. 恐山では山賊に大岩を投げ、柔らかい餅岩だと強弁する。
  4. 大イノシシに木が揺られ、気(木)が気じゃない——背に飛び乗る。

みどころ

聴くとき

隠居が岩の大きさを問い直すたび、弥次郎が新しい条件を足していくところ。

結末

  1. 恐山のイノシシを退治した、と弥次郎が盛る。
  2. 睾丸を握り腹を裂くと、子が十六匹——「シシの十六」。
  3. 「オスなら仔は出ぬ」と突っ込まれると——「そこが畜生の浅ましさ」。

オチ

「シシの十六」の地口と、オスから仔が出る矛盾を、屁理屈で押し切る。

サゲ

「そこが畜生の浅ましさ」。

別名『弥次郎』。上方『鉄砲勇助』前半から独立した型で、北海道の寒国譚は三代目柳家小さんの新版。本稿は現在一般的な猪の段までとし、安珍・清姫まで続ける長い型もある。

ほかに