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小言幸兵衛

こごとこうべえ

別名 · 搗屋幸兵衛 · 道行幸兵衛

滑稽噺江戸・上方長屋考え

借り手の話を聞くたび、先の先まで小言をつける家主。

情景

麻布古川の長屋。戸口ごと。小言の定期便。間の、短い沈黙。

登場人物

あらすじ

  1. 家主・幸兵衛はのべつまくなしに長屋を回り、小言幸兵衛と呼ばれる。
  2. 搗米屋が借りに来ると、幸兵衛は商売の震動から夫婦仲まで勝手な不幸を組み立て、断る。
  3. 次の仕立屋は好人物だが、息子が男前と聞き不機嫌。恋心中の未来を予言して追い返す。
  4. 三人目はやけに威勢がいい——職業を問うと——。

みどころ

聴くとき

三人目の借り手が幸兵衛を気圧し、今度は幸兵衛が職業を尋ねるところ。

結末

  1. さすがの幸兵衛も気圧されつつ職業を聞く。
  2. 鉄砲鍛冶——なるほど、道理でポンポン言い通しだ。
  3. 小言の連発が、鍛冶の音に重なる。

オチ

居丈高な三人目の商売が鉄砲鍛冶。小言の連発が鉄砲の連射に重なり、「ポンポン言い通し」になる。

サゲ

「なるほど、道理でポンポン言い通しだ」。

上方『借家借り』からの移入。前半は搗米屋、豆腐屋、仕立屋など演者差があり、『搗屋幸兵衛』を別筋で演じる場合もある。本稿は鉄砲鍛冶で結ぶ型。

ほかに