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しの字嫌い

しのじぎらい

別名 · しの字ぎらい · しの字丁稚

滑稽噺江戸・上方主従地口

『し』を避ける約束をした権助が、座敷で言い換えを続ける。

情景

座敷。銭箱。正座の膝。煙草盆の火入れまで、言葉が遠回し。

登場人物

あらすじ

  1. 屁理屈の権助に、主人は「し」の字禁止の賭けを仕掛ける。言ったら無給、主人が先なら小遣い。
  2. 飯の炊き上がり、水の汲み終わり——権助は「し」を避けて言い切る。
  3. 分家の嫁の悪口も「おケツが大きい」でかわす。
  4. 四貫四百四十四文の勘定と正座で、「しびれ」を誘う——。

みどころ

聴くとき

銭を数える声。主人が我慢を切る直前。

結末

  1. 足のしびれを「あんよのよびれ」。勘定もよ貫・三貫一貫とすり替える。
  2. 主人、ついに「しぶといやつだ」——「し」が出る。
  3. 権助「ほら、出た。この銭はおらのものだ」。

オチ

権助がしびれも勘定も「し」抜きで通す。主人が「しぶとい」と言い、禁を破る。

サゲ

「しぶとい」

上方はしの字丁稚。『かつぎや』前半独立説あり。本線は主人の「しぶとい」。 上方は「この銭こっちのもんや」と返す。主人が「しまった」と二重に言う型あり。本線は主人の「しぶとい」。

ほかに