← もどる

疝気の虫

せんきのむし

別名 · 疝気

滑稽噺江戸・上方夫婦地口

夢で出会った「疝気の虫」の言い分を、医者が往診先で試してみる。

情景

往診先の家。蕎麦の匂い、唐辛子水、主人とお内儀の前で始まる妙な療法。

登場人物

あらすじ

  1. 医者は夢の中で変な虫と話し、それが疝気の虫だと名乗る。
  2. 虫は蕎麦を好み、唐辛子を恐れると告白する。
  3. 目覚めた医者のもとへ、疝気に苦しむ主人の往診依頼が来る。
  4. 医者は主人に蕎麦の匂いをかがせ、お内儀に蕎麦を食べるよう命じる。

みどころ

聴くとき

医者が蕎麦の匂いと食べる人を分けて指図するところ。

結末

  1. 主人の口から出た虫は、蕎麦を食べているお内儀の体へ移る。
  2. 唐辛子水を飲んだお内儀の腹を、虫は逃げようとして下る。
  3. 逃げ場を探して首をひねり、「別荘がねえ」とつぶやく。

オチ

唐辛子で追い出された虫は男なら陰嚢(別荘)へ逃げる。女の体には逃げ場がない。

サゲ

「別荘がねえ」

バレ噺で、禁演落語53演目の一つ。本文は江戸版で、上方版は飛脚屋が虫から話を聞き、好物をあんころ餅、苦手を苦い茶に替える。サゲを言い切らず楽屋へ引っ込む型もある。

ほかに