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抜け雀

ぬけすずめ

別名 · 雀旅籠

A人情噺江戸宿親子掛詞

一文無しの若い絵師が、宿代の代わりに衝立へ雀を五羽描く。

情景

小田原の宿。衝立の墨。外でついばむ、絵の雀。

登場人物

あらすじ

  1. 一文無しの男が宿に逗留し、代に衝立へ雀を描いて去る。
  2. 翌朝、絵から雀が抜け出し餌を啄み、夕方に戻る。宿は大繁盛。
  3. 老人が「このままでは雀が死ぬ」と鳥籠(止まり木)を描き足す。
  4. のち若い絵師が戻り、描き足された籠の筆を見る——。

みどころ

聴くとき

戻った若い絵師が、衝立に描き足された籠を見るところ。

結末

  1. 繁盛した宿に、品のいい老人が泊まり、止まり木のない雀は死ぬと告げる。
  2. 老人が衝立に鳥籠を描き足し、雀が籠に収まる。
  3. 若い絵師は籠の筆を父のものと知り、ひれ伏す。
  4. 「大事な親を籠描きにした」と嘆く。

オチ

「籠描き」と、駕籠を担ぐ「駕籠かき」を掛け、父に働かせた親不孝とする。

サゲ

「大事な親を籠描きにした」。

志ん生系。上方別題『雀旅籠』。落ちは親を籠描き/駕籠かきの掛詞が本線。

ほかに