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猫の災難

ねこのさいなん

別名 · 猫災

滑稽噺江戸・上方長屋地口

酒が飲みたい熊五郎が、隣のおかみから鯛の頭と尾をもらう。

情景

長屋の土間。ザルの陰。酒瓶の、空。間の、短い沈黙。

登場人物

あらすじ

  1. 金のない熊五郎が酒を欲しがる。
  2. 隣のおかみが猫の病気見舞いに貰った鯛の頭と尾を捨てに来る。
  3. まだ食えると貰い受け、そこへ兄貴分。ザルの陰で丸ごとの鯛と勘違いする。
  4. 酒を買いに行かせ、戻ると身がなくなっている——嘘が、隣へ向かう。

みどころ

聴くとき

兄貴分が隣へ向かう、その前の間。

結末

  1. 酒も全部飲み干し、猫が倒したとまた嘘。
  2. 兄貴分が隣へ文句をつけようとし、おかみが来て嘘が割れる。
  3. 「俺に隣へ何をさせたかった」「猫に詫びといてくれ」。

オチ

猫のせいにして酒を飲んだ男が、最後に「猫に詫びといてくれ」と頼む。ついた嘘が猫へ戻る。

サゲ

「猫に詫びといてくれ」

上方から小さん系で江戸へ。原話は『かす市頓作』など。 上方本線は猫が「悪事災ニャン」と拝む型。江戸は小さん作の「猫に詫び」本線。

ほかに