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宿屋の富

やどやのとみ

別名 · 高津の富 · 千両富

滑稽噺江戸・上方宿神社対称

宿賃もない客が、宿屋で富札の当たりをめぐる騒ぎに巻き込まれる。

情景

馬喰町の薄汚い宿。富くじの紙。境内のざわめき。

登場人物

あらすじ

  1. 寂れた宿に男が泊まる。田舎の金持ちだと嘘をつき、宿賃をごまかす。
  2. 主人は売れ残りの一分の富くじを買わせ、男は「当たったら半分」と出る。
  3. 一文無しの身で、なけなしの金で買わされたと悪態をつきつつ境内へ。
  4. 一等千両が当たり、震えが止まらず布団に潜る——。

みどころ

聴くとき

布団をめくる瞬間。

結末

  1. 主人も当たりを知り、宴の用意だと布団を引っぺがす。
  2. 男は主人が下駄のまま入ったと嗜める。
  3. めくると、客も草履を履いたままだった。

オチ

興奮で履物を脱がない二人。千両の前に、礼儀が同じ穴。

サゲ

めくると、客も草履を履いたままだった。

元は上方『高津の富』。小さんが江戸へ移入。 上方『高津の富』。本線は主人の下駄と客の草履の双方。主人の下駄だけで切る口演は少数。

ほかに