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今戸の狐

いまどのきつね

滑稽噺江戸今戸寄席師弟地口すれ違い

遊び人が今戸で聞いた『狐』という言葉を、賭場の隠語だと思い込む。

情景

今戸の良輔の家。戸棚には彩色した狐人形が並び、寄席では前座が売上金を数えている。

登場人物

あらすじ

  1. 食えない弟子・良輔が、今戸で狐の人形に色を塗る内職を始める。
  2. 向かいのかみさんも巻き込み、戸棚に泥狐が並ぶ。
  3. 前座の金勘定を、遊び人が素人博打と勘違いしてゆする。
  4. 「狐」の所在を今戸だと教えられ、虎が押しかける——。

みどころ

聴くとき

「狐はどこで」——戸棚が開く直前。

結末

  1. 虎が良輔に談じ込むが、話が噛み合わない。
  2. 戸棚を開けると、泥の狐がずらり。
  3. 虎が『骨の寨だ』と言うと、良輔は『コツの妻なら、お向こうのかみさん』と答える。

オチ

賭場を意味する『骨の寨』を、千住の通称『コツ』と、その女房という意味の『コツの妻』に取り違える地口。

サゲ

「骨の寨だ」「コツの妻なら、お向こうのおかみさんです」

五代目古今亭志ん生の口演が知られる。乾坤坊良斎の体験談をもとにした楽屋噺とされる。福助人形を扱う別演目『今戸焼』とは分けて扱う。

ほかに