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お七の十

おしちのじゅう

別名 · お七の幽霊 · 八百屋お七

人情噺江戸・上方吉原周り恋人地口ほろ苦

八百屋お七と吉三をめぐる、火事と恋の怪談。

情景

火あぶりの残熱。川面の冷たさ。幽霊の、片足の影。

登場人物

あらすじ

  1. 八百屋お七、恋ゆえの放火で火刑。
  2. 吉三も後を追い、身を投げる。
  3. あの世で再会し抱き合うと、「じゅう」と音がする。
  4. やがて現世に、お七の幽霊が出ると騒ぎになり——。

みどころ

聴くとき

抱き合う瞬間の音。片足で逃げる、最後の一言。

結末

  1. 侍が幽霊のお七を斬り、片手片足にする。
  2. それでも逃げ出すお七に、「一本足でどこへ」と問う。
  3. 「片足ゃ本郷へ行くわいな」——悲恋が町の軽口になる。

オチ

お七は火、吉三は水。抱き合うと「ジュッ」と鳴り、七と三が「十」になる。

サゲ

「片足ゃ本郷へ行くわいな」

上方は『お七の幽霊』。本線は十の仕込み+一本足のサゲ。

ほかに