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鰍沢

かじかざわ

別名 · 月の輪お熊 · 鰍沢雪の夜噺

怪談江戸山里皮肉の着地ほろ苦

吹雪で道を失った商人が、甲斐の一軒家へ泊まりを頼む。

情景

甲斐の冬道。囲炉裏。粉雪の、戸の隙間。

登場人物

あらすじ

  1. 身延参りの商人が吹雪で迷い、一軒家に泊を乞う。
  2. 若女房のお熊は元遊女で、足抜けの傷を見せ、秘密を頼む。
  3. 商人は金を渡し、勧められた卵酒をほんの少し舐めて眠る。
  4. お熊が里へ出た隙に、亭主が戻る——。

みどころ

聴くとき

冷めた酒の味。戸を開ける指の、痺れ。

結末

  1. 亭主が残りの卵酒を飲み干し、戸の前で倒れる。
  2. 痺れ薬は商人の金を取るためのものだった。
  3. 少量で済んだ客より、飲み干した亭主が先に沈む。

オチ

毒の卵酒・銃・雪の沢を抜け、筏の一本の材木にしがみつく。材木と題目が重なり、ご利益で締める。

サゲ

「お材木(お題目)で助かった」

圓朝三題噺と伝わる。続編に『鰍沢二席目』がある。本線は、卵酒で亭主が倒れ、商人が材木で逃げる型。

ほかに