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小言念仏

こごとねんぶつ

滑稽噺江戸夫婦状況

念仏のあいだに小言が混ざる。鍋まで、信心の拍子で煮える。

情景

仏壇の前。木魚の代わりの扇子。台所のどじょう鍋。

登場人物

あらすじ

  1. 老人が読経しながら、仏壇の埃や萎れた花を妻に小言する。
  2. 鉄瓶、飯の焦げ、今朝のおかず——経の拍子で家事を点検する。
  3. どじょう屋を呼び、蒸し焼きの指示まで細かく出す。
  4. 念仏を唱えつつ、鍋の中を待つ——。

みどころ

聴くとき

南無阿弥陀仏のあいだに割り込む生活音。

結末

  1. 老人は、どじょうを煮えた鍋へ入れるよう家族へ指示する。
  2. どじょうが死んだと聞き、『死んじまいやがった、ざまァみやがれ』と口にする。
  3. そのまま何事もなかったように念仏を続ける。

オチ

念仏の拍子のまま家事を指図し、どじょうを煮てほくそ笑む。信心と俗・殺生が同じ口から出る。

サゲ

「ざまァみやがれ」——南無阿弥陀仏。

形態模写の色が濃く、固定した筋やサゲを置かない口演もある。本稿はどじょうの『ざまあ』で結ぶ型とし、赤ん坊を『バァ』とあやす場面を添える型もある。

ほかに