← もどる

しびん

しびん

別名 · 花瓶 · しびんの花活け · しびんの花生

滑稽噺江戸・上方道具屋武家考え

古道具屋で花瓶を買った武士が、家で用途を確かめる。

情景

古道具屋の棚。武家屋敷の床の間。花と、用途のすれ違い。

登場人物

あらすじ

  1. 田舎の武士が古道具屋で尿瓶を花瓶と勘違いし、五両で買う。
  2. 帰宅して花を活けると、知人が用途を教える。
  3. 激怒して店へ怒鳴り込む。店主は病の母の薬代と偽って謝る。
  4. 武士は孝行なら仕方なしと金も取らず帰る——隣の店主が口を開く。

みどころ

聴くとき

隣の店主の、ぼそっとした問い。

結末

  1. 隣の店主が「よく金を返せと言わなかったな」と話す。
  2. 道具屋は答える——「小便はできねえよ。尿瓶は向こうにあるんだから」。
  3. 返せる金と、返せない用途が、同時に残る。

オチ

契約の取消しを「小便」という合い言葉にかけ、尿瓶はもう向こうにあるから返せない、と突っぱねる。

サゲ

「小便はできねえよ。尿瓶は向こうにあるんだから」

上方は『しびんの花活け』。本線は田舎武士の誤認と孝行の嘘。 上方は女のしびん(水盤)をおまけにする型あり。本線は「小便」の符牒。

ほかに