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佃祭

つくだまつり

別名 · 佃祭り

人情噺江戸佃島次郎兵衛の家夫婦地口ほろ苦

三年前に五両を渡した女が、佃島の船着場で次郎兵衛を呼び止める。

情景

夏の佃島の祭り。終い船を待つ船着場。神田の家の仮通夜。

登場人物

あらすじ

  1. 次郎兵衛が佃の祭りへ。終い船で帰ると妻に伝えて出る。
  2. 見知らぬ女に引き留められ、船を逃す。三年前に五両を恵んだ相手だった。
  3. 女の家でご馳走になっていると、終い船が沈没したと騒がれる。
  4. 次郎兵衛の家には沈没の知らせが届き、妻と近所の人々は仮通夜を始める——。

みどころ

聴くとき

終い船を逃した次郎兵衛が、女から三年前の五両の話を聞くところ。

結末

  1. 与太郎は家財を売り、身投げの女に五両を渡そうと川辺を見張る。
  2. 袂に重いものを入れた女を捕まえ、止めようとする。
  3. 「石じゃなく、お供えの梨だ」——幸運の型が、ただの勘違いになる。

オチ

情けの因果を真似した与太郎が、身投げの石と歯痛祈願の梨を取り違える。

サゲ

「石じゃないよ、戸隠様に納める梨だ」。

志ん生系は与太郎まで進む滑稽味の強い型、金馬系は人情味を厚くする型。戸隠信仰と梨の風習が伝わりにくいため、次郎兵衛の帰宅で切る口演も多い。

ほかに