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手紙無筆

てがみむひつ

別名 · 無筆の手紙 · 平の蔭

滑稽噺江戸・上方兄弟地口

伯父の手紙を読めない八五郎は、兄に読み上げてもらおうと持ち込む。ところが兄も字が読めない。

情景

本所からの手紙。風呂敷を抱えた使い。読んでいるふり。

登場人物

あらすじ

  1. 伯父から八五郎に手紙が届く。字が読めず、兄のところへ。
  2. 兄も無筆だが隠し、当て推量で読むふりをする。
  3. 使いが風呂敷を持っていると聞き、本膳を貸せと書いてあることにする。
  4. 大皿・小皿・大平まで嘘を重ね、八五郎が揚げ足を取る——。

みどころ

聴くとき

兄がでまかせを重ねるたび、八五郎が細かく問い返すところ。

結末

  1. 八五郎が、お猪口のことは書いてなかったかと聞く。
  2. 兄は即答する。
  3. 「お猪口は小さいので、大平という字の陰に隠れて見えなかった」。

オチ

読めない手紙を当て推量で読みすぎる。お猪口は「大平の字の陰」に隠したとごまかす。

サゲ

「お猪口は小さいので、大平という字の陰に隠れて見えなかった」

上方題は『平の蔭』。八五郎の相談相手を隠居とする型や、大平を丼、猪口を盃とする型がある。

ほかに