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富久

とみきゅう

A人情噺江戸長屋運と情け

酒で客をしくじった幇間が、なけなしの一分で富札を買う。その夜、半鐘が二度鳴る。

情景

年の瀬の長屋。神棚の富札。日本橋と浅草で、半鐘が続く。

登場人物

あらすじ

  1. 幇間の久蔵が酒の失敗で出入りを失い、長屋でくすぶる。
  2. 大家に勧められ、なけなしで富くじを買い神棚へ。
  3. 夜、火事の半鐘。しくじった店の見舞いに走り、商品の避難を手伝って縁を取り戻す。
  4. 向こうの火が消え、酒を飲んで寝込むと二度目の半鐘。今度は自分の長屋の方角——。

みどころ

聴くとき

「松の百十番」と聞き、久蔵が札のない懐を探るところ。

結末

  1. 抽選で一番富と知るが、自分の長屋は焼け、札はない。
  2. 鳶頭が神棚を運び出したと聞き、そこから札を取り戻す。
  3. 「これで方々におはらいができます」。

オチ

当たり札で借金を払えることと、神棚のお札を替える「お祓い」を掛ける。

サゲ

「これで方々におはらいができます」。

当たり札の所在・締めの地口は演者差。本線は幇間+富くじ+火事+人情。

ほかに