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兵庫船

ひょうごぶね

別名 · 五目講釈 · 伊勢詣り · 兵庫渡海鱶魅入

滑稽噺上方・江戸友人状況

沖で船が止まり、乗客たちは船頭から海の騒ぎを聞かされる。

情景

港の船縁。いろはなぞかけ。青い海面。沈む荷と、浮く荷。

登場人物

あらすじ

  1. 旅の二人連れが港で船に乗る。船嫌いの一方を、友が強引に乗せる。
  2. 沖で心が解け、いろはなぞかけが始まる——炉の上、葉の上、と拍子が続く。
  3. 突然船が止まる。船頭曰く、たちの悪いサメが誰かを目当てに寄った。
  4. 所持品を海へ。浮かべばよし、沈んだ持ち主は身代りに飛び込め——。

みどころ

聴くとき

最初の荷が水面へ投げ込まれる音。誰の品が沈むか。

結末

  1. 各人が荷を投げる。浮く者、沈む者——沈んだ持ち主に身代りが求められる。
  2. 命と荷物の応酬が、船の上で爆発する。
  3. 最後は、サメ騒ぎを解決した男の正体が明かされる。

オチ

サメ退治の正体が蒲鉾屋。魚を原料にする職業が、海の騒ぎを別の笑いへ返す。

サゲ

「雑喉場の蒲鉾屋です」

上方『西の旅』の一編。江戸では『桑名船』『鮫講釈』として後半やサゲが変わる。蒲鉾屋の正体を明かす型を本線とする。

ほかに