← もどる

本膳

ほんぜん

滑稽噺江戸庄屋間抜

本膳の作法は真似しろ。芋が転がれば、村中も転がる。

情景

村の座敷。本膳の膳。里芋の煮付けが、箸の先で滑る。

登場人物

あらすじ

  1. 庄屋の婿披露に、村人が本膳の作法を師匠に習う。
  2. 時間がないので、自分の真似をしろと言われる。
  3. 宴席で言われたとおり真似るが、師匠の箸から芋が滑る。
  4. 村人たちも芋を転がす。師匠が隣の脇を拳で突く——。

みどころ

聴くとき

師匠が隣の村人の脇を突き、村人がそれも作法だと思うところ。

結末

  1. 拳が順繰りに隣へ伝わる。
  2. 端の村人が隣を見ると、誰もいない。
  3. 「先生、この拳はどこへやるだ?」。

オチ

作法を真似た村人が、師匠の芋こぼれと脇突きまで順に真似る。最後の村人には突く相手がいない。

サゲ

「先生、この拳はどこへやるだ?」

林家彦六の型では、芋に続いて鼻先についた飯粒まで村人が真似する。脇を突く動作を『肘』と記す資料もある。

ほかに