← もどる
ほんぜん
滑稽噺江戸庄屋間抜
本膳の作法は真似しろ。芋が転がれば、村中も転がる。
村の座敷。本膳の膳。里芋の煮付けが、箸の先で滑る。
師匠が隣の村人の脇を突き、村人がそれも作法だと思うところ。
作法を真似た村人が、師匠の芋こぼれと脇突きまで順に真似る。最後の村人には突く相手がいない。
「先生、この拳はどこへやるだ?」
林家彦六の型では、芋に続いて鼻先についた飯粒まで村人が真似する。脇を突く動作を『肘』と記す資料もある。