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十徳

じっとく

滑稽噺江戸床屋間抜

隠居から十徳の由来を聞いた八五郎が、床屋で披露しようとする。

情景

床屋。隠居の十徳を見た八五郎が、教わった由来を得意になって話し始める。

登場人物

あらすじ

  1. 床屋で隠居の着物の名を聞かれ、答えられない八五郎。
  2. 隠居へ行き、「十徳」——立てば衣のごとく、座れば羽織のごとく、と教わる。
  3. 床屋へ戻り披露しようとするが、「ごとく」が言えない。
  4. ようだ、みてえだ、にてる——言い換えるたび、意味が転がる。

みどころ

聴くとき

「ごとく」が喉で止まる音。仲間の笑い。

結末

  1. 『立てば衣に似たり、座れば羽織に似たり』と、八五郎はまた言い換える。
  2. 『にたりにたりで、これはしたり』。
  3. 言い損ねた末に出た『したり』が、『しまった』にも聞こえる。

オチ

『似たり似たり』と『これはしたり』に、語源と「しまった」を重ねる。

サゲ

「にたりにたりで、これはしたりだ」。

前座噺。十徳は脇を縫いつけた、羽織に似た衣。上方には別のサゲがある。

ほかに