← もどる

浮世床

うきよどこ

滑稽噺上方・江戸床屋地口

町内の若い衆が集まる髪結い床。朝から客と主人の無駄話が途切れない。

情景

浮世床の暖簾。湯気。客の、入れ替わる背中。

登場人物

あらすじ

  1. 朝、隠居が戸を叩き、下ぞりと応酬する。
  2. 主人が起き、昨夜の夫婦喧嘩を語る。
  3. 腐儒が漢語まじりで現れ、張り紙を誤読する。
  4. 勇み、芸者、上方者——客が入れ替わり、床が世間になる——。

みどころ

聴くとき

一つの話が途切れると、別の客が入って新しい話を始める切り替わり。

結末

  1. 床屋の親方が騒ぎに気を取られた隙に、散髪中の客が銭を払わず逃げる。
  2. 客が畳屋の職人だとわかる。
  3. 親方は「畳屋か、道理で床を踏みに来たんだ」と言う。

オチ

銭を払わず逃げた客が畳屋。床を踏み慣らす職人仕事を、料金の「踏み倒し」にかける。

サゲ

「畳屋か、道理で床を踏みに来たんだ」

上方由来のオムニバス噺で、口演ごとに選ぶ小噺や結びが異なる。古典的な長い型は畳屋の踏み倒しで結ぶが、現行は半次の夢で切る型が多く、片側町の型もある。

ほかに