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松山鏡

まつやまかがみ

別名 · 鏡のない村 · 鏡のない国

滑稽噺江戸親子夫婦間抜

十八年間墓参りを欠かさない正助は、褒美に亡くなった父へ一目会いたいと願う。

情景

越後の松山村。役所。初めて見る、光る板。

登場人物

あらすじ

  1. 両親の死後十八年、墓参りを欠かさぬ正助がお上の目に留まる。
  2. 褒美をすべて辞退し、それでも何か、と問われ——父に一目会いたい、と。
  3. 父は四十五で他界、顔はせがれに瓜二つ。地頭は鏡を持ってこさせる。
  4. 正助がのぞく。村にはまだ、光る板はなかった——。

みどころ

聴くとき

光る板をのぞく、正助の息。

結末

  1. お光は鏡に映った自分を夫の愛人と思い込み、正助とけんかになる。
  2. 仲裁に入った尼が鏡をのぞく。
  3. 尼は「中の女ァ、決まりが悪いって尼になって詫びている」と言う。

オチ

鏡に映った自分を、夫婦も尼も別人と取り違える。

サゲ

「中の女ァ、決まりが悪いって尼になって詫びている」

別題『鏡のない国』『鏡のない村』。上方の『羽生村の鏡』は主人公だけが父の遺言で鏡を隠し持つ。役所で正助が父と思い込む場面で切る型もある。

ほかに