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水屋の富

みずやのとみ

滑稽噺江戸長屋考えオチ

水を売り歩く男が千両の富籤に当たり、持ち歩けない金の置き場に困る。

情景

下町の長屋。水桶の揺れ。縁の下の、暗い土。

登場人物

あらすじ

  1. 水を売る男が、千両の富籤に当たる。
  2. 持ち歩けず、留守番もいない。畳の下・根太の下、縁の下へ隠す。
  3. 毎日さお竹を突っ込み、金に当たる感触で安心する。
  4. 向かいの遊び人が気づき、留守に忍び込み——。

みどころ

聴くとき

さお竹の先が金に当たるたび、水屋がようやく安心するところ。

結末

  1. 金は盗まれ、さおを突いても当たらない。
  2. 男、縁の下を覗き、空であることを知る。
  3. 「ああ、これで苦労がなくなった」——富の不安からの解放。

オチ

縁の下の当せん金を毎日さおで確かめる癖を見られ、金を失った水屋がかえって安堵する。

サゲ

「ああ、これで苦労がなくなった」

水屋は上水の水を下町へ桶で運び、一杯四文で売る行商。富籤の金額を変える口演はあるが、保存資料では千両型を本線とする。

ほかに