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井戸の茶碗

いどのちゃわん

A人情噺江戸長屋屋敷人情の決着ほろ苦

二百文の仏像から五十両。正直者ばかりで、屑屋の清兵衛は長屋と屋敷を往復する。

情景

裏長屋の土間。籠の仏。細川屋敷の高窓から差す、昼の光。

登場人物

あらすじ

  1. 正直者の屑屋・清兵衛が、貧しい父娘から仏像を二百文で引き取る。
  2. 細川屋敷の高木が三百文で買い、磨くと台座から五十両。
  3. 高木は「仏像を買ったのであり金は買っていない」と返す決意。
  4. 長屋下で屑屋の顔を改め、清兵衛と再会する——。

みどころ

聴くとき

高木も卜斎も五十両を受け取らず、清兵衛が頭を抱えるところ。

結末

  1. 大家の仲介で五十両を分け、卜斎は形に茶碗を高木へ渡す。
  2. 茶碗が三百両で売れると、高木は半分を返そうとするが、卜斎はまた受け取らない。
  3. 清兵衛は、娘を高木に嫁がせ、その支度金にする話をまとめる。

オチ

仏像を磨いて五十両が出たため、清兵衛が娘も磨けば見違えると言う。高木は「また小判が出るといけない」と断る。

サゲ

「いや、磨くのはよそう。また小判が出るといけない」。

講談では、細川家の仲介で卜斎が再仕官し、井戸の茶碗が将軍へ献上される続きもある。

ほかに