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粗忽の釘

そこつのくぎ

別名 · 宿替え · 粗忽の引越 · 我忘れ

滑稽噺江戸・上方夫婦間抜

引越しを終えたそそっかしい亭主が、女房に頼まれて壁へ長い釘を打つ。

情景

新居の荷ほどき。風呂敷いっぱいの荷物、壁を貫く長い瓦釘、急かす女房。

登場人物

あらすじ

  1. そそっかしい亭主は引越し荷物を風呂敷に全部まとめ、一人で運ぼうとする。
  2. 荷物を減らしながら新居へたどり着くが、遅れた言い訳が長い。
  3. 女房がホウキ掛けの釘を頼むと、亭主は長い瓦釘を壁へ打ち込む。
  4. 隣へ抜けたかもしれないと確認を頼まれるが、亭主は向かいの家で長話を始める。

みどころ

聴くとき

女房に急かされ、亭主が釘の確認に出かけるところ。

結末

  1. ようやく隣の壁を確認すると、阿弥陀の頭上から釘が突き出ている。
  2. 亭主「おや? おたくはこんなところにホウキをかけるのか?」。
  3. 謝罪が、感想にすり替わる。

オチ

瓦釘が隣の阿弥陀の頭へ抜ける。謝罪がホウキ掛けの感想にすり替わる。

サゲ

「おや? おたくはこんなところにホウキをかけるのか?」

上方では「宿替え」「宿がえ」、別題に「我忘れ」「粗忽の引越」がある。道中や長話は演者差が大きく、ホウキの後に父親を忘れた話まで続ける長い型も伝わる。

ほかに