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天狗裁き

てんぐさばき

裁き上方・江戸長屋夫婦入れ子

見ていない夢を、皆が聞けと迫る。問答が止まらない。

情景

昼寝の縁側。長屋の井戸端。奉行所の庭木。天狗の爪。

登場人物

あらすじ

  1. 昼寝の喜八を妻が起こし、どんな夢かと問う。見てないと答える。
  2. 隣人徳が仲裁に入り、やはり夢の中身を聞く。喧嘩になる。
  3. 大家も同じ。見てないと言うと、長屋を出ろと怒る。
  4. 奉行所へ持ち込まれ、奉行まで同じ問い——吊るされ——。

みどころ

聴くとき

奉行が大家を注意して一件落着に見えたあと、喜八へ向き直るところ。

結末

  1. 天狗に助けられ山奥へ。天狗も夢を聞き、怒って首を掴む。
  2. そこで妻に揺り起こされる——いままでのことは夢だった。
  3. 安堵した喜八に、妻が言う。「どんな夢を見ていたんだい?」。

オチ

夢を聞かれる地獄が全部夢だったのに、目覚めて妻が同じ問いを出す。始まりに戻るまわり落ち。

サゲ

「どんな夢を見ていたんだい?」。

上方『羽団扇』の前半と共通。本稿は大天狗まで進む型。短尺では奉行所で目覚める『夢の喧嘩』型もある。

ほかに