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抜け裏

ぬけうら

滑稽噺江戸長屋隣人地口

長屋の抜け道を止めるため、鋳掛屋のよっちゃんが猛犬の声を引き受ける。

情景

通行人が絶えない長屋の路地。『猛犬注意』の張り紙の陰で、よっちゃんが吠える。

登場人物

あらすじ

  1. 長屋の裏道が表への近道にされ、住人は落ち着かない。
  2. 塀までは立てず、「猛犬あり」の張り紙を出す。
  3. 声色のうまい男に犬の鳴き真似をさせ、人通りが止まる。
  4. 鳴き役のよっちゃんには、大家が礼代わりに焼酎を用意する。

みどころ

聴くとき

よっちゃんが焼酎を重ね、犬の声より酔った声が目立ち始めるところ。

結末

  1. 通行人を追い返すたび、よっちゃんは大家の家で焼酎を飲む。
  2. 酔ったよっちゃんは犬の役を忘れ、くだを巻き始める。
  3. 何も知らずにやっているのかと責められ、『みんな焼酎の上でございます』と答える。

オチ

事情を承知しているという『承知の上』を、飲んでいる『焼酎の上』に重ねる地口。

サゲ

「いいえ、みんな焼酎(承知)の上です」

五代目柳亭燕路作とされ、四代目三遊亭円遊が演じた小品。サゲが離れるとして、円遊は酔った鳴き役を『犬がトラになった』とする型にも改めた。

ほかに