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引越の夢

ひっこしのゆめ

別名 · 宿替えの夢

滑稽噺上方・江戸言い訳

大店に器量よしの女中が来た夜、男たちは二階を目指すが、梯子はもう上げられている。

情景

大店の夜。引き上げられた梯子。肩に食い込む膳棚。井戸の暗い口。

登場人物

あらすじ

  1. 器量の悪い女中ばかりだった店に、番頭の工作で美女が来る。早仕舞い。
  2. 夜、二番番頭が下女部屋へ——梯子は上げられ、膳棚を梯子代わりにして支える羽目。
  3. 一番番頭も同じく棚を担ぎ、二人で固定される。
  4. 手代は天窓の紐で上がろうとして落ち、井戸へ——。

みどころ

聴くとき

女将の灯りが近づく足音。棚を担いだままの息。

結末

  1. 女将が何をしているかと問う。
  2. 二人は狸寝入りをしていたと言い張る。
  3. 何の夢かと問われ、「宿替えの夢を見ていた」と答える。

オチ

夜這いの失敗を「宿替えの夢」に見立てる。担いだ膳棚が、言い訳の証拠になる。

サゲ

「宿替えの夢を見ております」

上方では『口入屋』。手代が井戸へ落ちるくだりを省く型や、『井戸替えの夢』で落とす型もある。

ほかに