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雛鍔
ひなつば
別名 · お太刀の鍔
滑稽噺江戸・上方屋敷長屋親子間抜け
小判を雛鍔と見間違える若旦那が、隠居の縁側で子どもの声を聞く。
情景
大名屋敷の泉水。天保銭の鈍い光。隠居の縁側と、子どもの声。
登場人物
- 植木屋若殿の潔さに感じ入り、息子に真似させる
- 若殿銭を雛の鍔と思い、不浄と捨てる
- 息子落とした金をくすね、口真似だけ上手い
- ご隠居子どもの口に感心し、好きなものを買おうとする
あらすじ
- 植木屋、若殿が銭を雛鍔と見て捨てるのを目撃する。
- 帰宅後、小遣いねだりの息子に同じことをさせようとする。
- 息子は落とした金をくすね、隠居の前で若殿の言葉を口真似。
- 隠居が感心し、好きなものを買おうと言うと——。
みどころ
- 小判を鍔と見立てる若旦那の思い込み
- 隠居が子どもの遊びを例に話す場面
- 銭と刀の飾りを取り合わせる会話
結末
- 植木屋、息子に銭を捨てろと言う。
- 息子、拒む。
- 「やだい、これで焼き芋を買って食べるんだ」——鍔より、食欲。
オチ
若殿の真似は口だけ。銭の実用が綺麗ごとを壊す。
サゲ
「やだい、これで焼き芋を買って食べるんだ」
上方『お太刀の鍔』。